インドで逮捕されたらどうなるん!? 9
どんどん時間が迫ってきて少しづつ焦り出した時
角を曲がって汗だくで走ってくる山名が見えました笑
あとはトゥクトゥクの運転手のおっちゃん次第。
インドでは追い越し・割り込みは当たり前なのでクラクションが
鳴り止まないのですが今日だけはインドルールに頼むしかありませんでした。
雨の中たどり着いたバラナシ駅。
ダッシュで受付の人に聞くと列車は2時間遅れています。
列車が送れるのは当たり前
忘れてた・・誰かが言っていたインドの列車は遅れて当たり前…
ただ時間通りに来ることもあるのでそれをあてに行動するのは危ないです笑
駅が暑すぎて上半身ハダカで外にいるとハダカが珍しいのか日本人が珍しいのか
その両方なのかたくさんのインド人に囲まれて写真撮影スタート。笑
有名人ってもっと大変やなんやろなぁとインドで擬似体験。
お弁当までカレー
結局4時間ほど遅れて列車が到着。その間は交代で荷物番をして少し寝たり、
高校生くらいの子たちにどの列車に乗ればいいのかを尋ねたら
あーでもない、こーでもないとワチャワチャでした笑
いつも通り列車の席を近くの人に聞いてなんとか席に到着。
この席を教えてくれた人がインドの恩人になるとはこの時は思いもしませんでした。
横の席のおじいちゃんおばあちゃんと仲良くなり
インドのお弁当のカレーとナンをもらって一緒に食べていると
またその横の家族が話に入ってきて列車の中はなかなかのどんちゃん騒ぎに。
国民性が違うと言うとそこまでなのですが仲良くなるスピードが日本人よりも速い。
お弁当をくれたおじいちゃんは筋肉自慢をしたり、
ウォッカを一緒に飲もうと注いでくれたり笑
横の家族とはちっちゃい子どもが多くてアルプス一万尺を教えると家族で大流行。
何度も何度も教えてあげると大喜び。
今風にインスタのアカウントを交換したり
旅のでの出会いの形ってどんどん変わってるんやろなぁと思います
止まった駅でおじいちゃんがカレーを買ってきてくれて内心
またカレーかい!笑と思いながら食べたカレーはおいしかった。
ここで旅終了!?
トイレに行くと列車のドアを開けてタバコやビリーを吸っている人が
ちょこちょこいて
え、いいんや?と思い僕もタバコを吸いました。
列車に揺られながら暗い夜の中次々に変わっていく景色を見ながら吸うタバコが最高。めっちゃええやんインド。と最高な時間を味わっていると
肩を叩かれて振り返ると銃を持った警官が二人。
ハローなんて挨拶をしようと思うとタバコを取り上げられ「今から警察署に行く。」と
言われて言葉が出なくなりました。
その人たちが言うには列車でタバコを吸ってはいけないらしく、
次の駅で降りろとのこと。
コルカタに向かっていてコルカタからは飛行機に乗る予定もある。
ここで旅終了?インドで捕まったらどうなるんやろ?
何よりもこの先山名が一人になる。といろんなことが頭の中に
浮かび上がってきて久々に感じた終わりや・・と
誰もが一度は味わったことのある感覚。
心の中は下の写真みたいに大きな流れに流されているみたいでした。
高校受験で自分の番号がなかった時にも感じた
もう自分の力ではどうすることもできない感覚。
偶然?必然?旅の恩人
そんな時たまたま本当に偶然トイレに来たのが列車に乗るときに
席を教えてもらい日本のことなど話した男の人。
状況を察すると銃を持っていた二人に
He is a Japanese.He does not know the rules of India
.彼は日本人でインドに来たばかりでインドのルールをまだ知らないと
二人を説得しようとしてくれました。
彼は涙目で二人を説得してくれ、景観は取り上げたタバコをトイレに流すと
もう同じことをしないと約束できるか?と僕に聞き今回は許してくれることに。
説得してくれている間僕は泣きそうになりました。
それは捕まるかもしれないということが原因ではなく、
知り合ったばかりの人が僕のためにここまでしてくれたからです。
インドは危ないとかインド人はすぐに騙そうとするなんてよく聞きますが
そんな人ばっかりじゃないということをもっと知ってほしい!
警官が違う車両に行くとその人は自分のタバコを僕に分けてくれ、
インドの列車での喫煙ルールを教えてくれました。
喫煙者必見!!インド列車喫煙ルール!!
第1に絶対に警官にバレてはいけないこと。
第2にタバコを吸いたければトイレで吸って便器に流すこと。
そんな中学生みたいな暗黙のルールがインドにもあるそうです。
落ち込んでる暇なく楽しむ
席に戻ると事情を知った隣のおじいちゃんが
タバコ吸いに行くぞ!二人でトイレに入り、もう一度喫煙ルールをレクチャー(笑)
その後は孫が遊んでいる動画をトイレの中で20分くらい見せられました笑
おじいちゃん流に僕を元気づけてくれたのだと思います。
やっとトイレから出るとまたアルプス一万尺を一緒にしよう!と集まってきて
さっきまで捕まりそうだったのが嘘みたいにみんなではしゃぎました。
このおじいちゃんと家族のおかげで元気が出ました。
この列車で一番流行ったのはアルプス一万尺ではなく
「ええてええて〜」という
日本ではほとんど僕しか笑わない山名の一発ギャグ笑
列車中にインド人によるカタコトなええてええて〜が響き渡っていました笑
捕まりそうになって落ち込んでいたのですが、子どもたちに元気づけてもらいました。
先に降りていったので見送ってバイバイしました!!ありがとうございました!!
手前のメガネが筋肉と孫が自慢のおじいちゃん(笑)
僕がインドで捕まりそうになり助けてもらったこのエピソードは多分一緒忘れません!