懐かしさと悲しみの国 6

ア・キラ地雷博物館

f:id:sekaiissyuux:20181109004928j:plain

起きてすぐア・キラ地雷博物館に行ってきました。

ここはカンボジア人で地雷撤去活動家であるア・キラさんが自分たちの仕掛けた地雷で多くの同胞が手足を失っている現実を目にし、地雷撤去の技術を独学で身につけて撤去した地雷や不発弾を集めたものを展示している博物館です。

 

 地雷は安価で大量生産ができ、世界中には

2億3千万個の地雷が存在しているそうです。

 

地雷一つの値段は300円から3000円くらいだそうです。

戦争後も人々を殺傷する「悪魔の兵器」と呼ばれているそうです。地雷の撤去には高度な技術と慎重な作業が不可欠であり、

1つ取り除くのに膨大な時間とお金がかかるそうです

。ア・キラさんが撤去した地雷の数は5万個!!

一人でこの数を処理したと考えればどれだけの時間と危険がかかっているのか想像も

つきません。博物館内には地雷だけでなく、当時使われていた武器がたくさん展示してありました。何十年か前までこの武器が実際に使われていて人が傷つけられていたと考えるととても恐ろしいです。

f:id:sekaiissyuux:20181109004929j:plain

博物館ないではお土産が売っていて、

その中には地雷の形をしている石鹸も売ってありました。

値段は6$と少し高い気もしましたがこの売り上げは

地雷の撤去活動に使われるそうなので少しでも何かになればと思い購入しました。

かものはし

f:id:sekaiissyuux:20181109004930j:plain

 

次にかものはしプロジェクトというところに行ってきました。

ここでは貧困による売春を防止するために

女性が働く場を設けるために作られたものです。

女性しか働いていなく、ミシンなどで作業している横に子どもがお母さんにくっついていてとてもかわいかったです。

僕も昔、お母さんがミシンなどを使う仕事を家でしていたので昔の自分を見ているようでした。子どもとお母さんの関係は日本もカンボジアも変わらないなぁと思いました。

「SUSU]というブランドのカバンなどが隣のショップ売られていてデザインが

とてもかわいいのがたくさんありました。「SUSU」の小物などはマーケットなどに

行けば売っているのでちょっとしたお土産にはお勧めです!!

f:id:sekaiissyuux:20181109004931j:plain

働いている女性の家にすこしお邪魔しました。

カンボジアに住んでいる人の家の中に入ってみましたが昔家にあったような

テレビがあったりおばあちゃんの家に色使いなどが似ていて

懐かしい気持ちになりました。

 

カンボジアでよく感じたのは感じたのは懐かしいという気持ちです。

カンボジアを歩いて見ていると

どこか常に忙しい日本とはちがって、時間がゆったりと流れていて

予定なんか一つもなくその場その場の子どものころを思い出しました。

知らなかったカンボジアの一面

 

チョルモイツアーズの人たちが教えている学校にいって

カンボジアの話を聞いてきました。

カンボジアでは未だに人身売買が行われているそうです。

親が働かなくていいように子どもをたくさん産んで、

ベトナムや近い国の人に売るそうです。

僕が訪れた学校でN検と呼ばれている日本語検定の勉強をしている生徒の中にも親に

売られそうになった生徒がいました。その生徒は僕の目の前で友達と楽しそうにお喋りをしている14歳の女の子でベトナムの男性に買われそうになったところを

学校側が親を説得してなんとか売られずにすんだそうです。

その話を聞いたときが僕がカンボジアで一番衝撃を受けたときかもしれません。

僕と歳が5つしか変わらない女の子の人生がたったの300$(約3万円)で

大人たちによって売買されてしまうということが日常的に起こっている

この国の現実を受けいれることができませんでした。

日本で生活しているとこのような現実を知ることもなく毎日を生きていました。

世界は広い分楽しいことも悲しいこともたくさん抱えているのだと思いました。